Camome UIというプロジェクトを最近公開した。
Camome UILight weight, accessible UI framework for React and CSS.camome.sabigara.com
Zennで記事を書いたらそれなりの反応はもらえたが、一時的な流入は増えても継続的なアクセスには至っていない。
もちろん、このプロジェクト自体が未完成であり実用性が高くないのは事実だが、開発だけでなくマーケティングもやらなくてはいけない。
ということでYouTubeを始めてみることにした。
基本戦略
主に以下のチャンネルをベストプラクティスとして参考にした。
これを採用した理由は、最古のアップロードが2ヶ月前にも関わらずチャンネル登録者数5400人を達成しているのは希望が持てると感じたため。
特徴は以下の通り。
- 顔・声は出さない
- 手元だけ撮る
- タイプ音はマイクで録る
- 基本的に全コードをタイプする
- 英語
- ASMRと名乗っておく
見ての通り、基本的にはいつものようにコーディングしてそれを収録するだけでいいから、精神的ストレスもあまり高くない。最初は声で解説してみようとしたが、個人的にはかなり難しく、上達までかなり時間がかかると感じたので諦めた。
他にも、英語で発信している日本人個人開発者として有名なTakuyaさんのdevaslifeを参考にしている。
収録・編集方法など
機材
- 画面収録: OBS
- 動画編集: Davinci Resolve
- サムネ制作: Figma
- カメラ: iPhone 11 + EpocCam
- オーディオインターフェイス: Steinberg UR44
- マイク: サウンドハウスで昔売ってたShure 57のパチモン(いま検索したら見つからなかった)
- キーボード入力の表示: KeyCastr
方法
この種の動画を作るためには、
- コーディング中の画面
- 手元のカメラ映像
- キーボードのタイプ音
の3つを収録する必要がある。
いろいろと迷った末、最終的にはOBS上で映像2つをいい感じにレイアウトし、録画・録音することにした。別々に録画してから編集ソフト上で合成する方法もあるが、同期させるのが面倒くさそうだったので採用しなかった。
つまづいた点
OBSにはウィンドウキャプチャと画面キャプチャが存在する。ウィンドウキャプチャを使用すると特定のアプリだけを収録してくれるし、別のアプリの背後に隠れることもない。
しかしパフォーマンス上の問題がある?らしく、僕の環境ではカメラや音声とのズレが生じてしまった。なので画面キャプチャでスクリーンの一部を切り取って収録するしかなかった。
画面キャプチャでもアプリを選択することでその範囲を自動で選択してくれる機能があるため、それほど面倒ではない。ただ、KeyCastrはなぜかアプリ一覧に表示されないため、手動で座標を入力する必要があった。
収録のコツ
- IDEの画面を録画する際、いつもどおりのサイズだと文字が相当小さくなってしまうため、かなり拡大する必要がある。これのせいでかなり作業しづらい。
- 同様に、ブラウザ上のプレビューも拡大しないとどの部分を実装しているのかわからない。
- 準備なしでコーディングを始めるとグダグダになってしまい、動画編集の手間が増える(僕の場合)。面倒でも手順ごとにgit commitしてそれを参照しながら書くと視聴しやすい動画になる。
再生数・登録者数など
10日前から開始して、今日までに3つの動画を投稿した結果は以下の通り。
再生数 (回) | 再生時間 (h) | 登録者数 (人) | 高評価数 |
---|---|---|---|
40 | 2.5 | 1 | 1 |
(ここには自分が確認のために再生した際のデータも含まれるので、実際はさらにもう少し低い)
感想
動画を作ることについて
このスタイルであれば動画を作ること自体はそれほど辛く感じないので、続けることはできると思っている。コーディングならネタが切れる心配もない。
ひとつ問題があるとすれば、僕自身はこういう動画を絶対に見ないということだ。チュートリアルならある程度の粒度にまとめられた記事のほうがわかりやすいと思うし、娯楽やリラックス用途としても微妙では・・・と感じてしまう。
個人的には10分でも相当長いのだが、2時間以上の動画が何十万回も再生されていたりするからよくわからない。(ある程度は長時間再生されなければアルゴリズムに弾かれて再生数が伸びないと仮定した上で)
この辺の需要を投稿しながら学ばなければいけないのは個人的にはマイナス点だ。
再生数などの結果について
YouTube初投稿から10日目としてはたぶん多くも少なくもないと思うし、そもそもこの程度の期間で何がわかるというものではないだろう。
モチベーションという意味でいえば、最初からもうちょっと再生されてほしいなとは思う。ただ、独自ドメイン上で運用するブログなんかと比べればよっぽどマシだ。
自サービスへの流入を獲得できなくても多少の収入にはなりそうなので、しばらくは続けてみたい。